エイリ君との対談(質にうるさい日本人・コンビニ論)

24のDVDを交換しにエイリ君宅を訪れたら、思いのほか長い話になった。
印象に残った話。

日本人は世界で最もクオリティにうるさい民である。
ネスレキットカットは国ごとに製品を微妙に変えている。マーケティングの結論なのだろう。関東と関西でカップヌードルの味が違うのに似ている。日本のパッケージは箱である。しかも結構立派な箱だ。確か中がツルツル。アメリカでは銀紙を紙でくるんでいるだけ。
アメリカのスーパーでは肉や魚の質が悪い。卵も牛乳も野菜も。関係ないけど、中国人ってさらに超えてて、食卓に上るのは1時間以内に殺したものだよね。だから市場では生きていて、その場で殺す。
・日本人は、ちょっとでも悪いところを見つけたら、もうその店には行かない。
アメリカでは返品カウンターが充実していて、でもいつも並んでいる。返品が多いということである。日本で返品に値するような商品にあたったら、もうそのメーカーは買わない。
・だからWalmartEDLP(Everyday Low Price)と言っているだけでは、日本では絶対に成功しない。
・しかも関西人は質だけでなくコストにもうるさい。

コンビニが日本で成功しアメリカで成功しないのは食習慣の違いによる。
アメリカの買い物スタイルは、週末にクルマでスーパーに行き、1週間分の食材を買い込む。
・日本ではその日食べる食材をその日に買う。家で作る暇がない人はコンビニの弁当を利用する。クルマを持たない。
・日本人は遅くまで残業し、アメリカ人は定時に終わる人が多い???
・OLの昼食はレストランも使うが、弁当を持ち寄り会議室、というパターンも人気がある。
アメリカ人はあまりキッチンを使わない。外食も多いし、持って帰る食事はファーストフード店も多い。
・夜間も開いていて人が集うということは、危ない場所でもある。(日本でもそうなりつつある。)
・では、全米で唯一、クルマを使わない人々が暮らすニューヨークはどうか?
・コンビニの主力は弁当である。日本人はあまりその場では食べない。オフィスに持ってかえって食べる。
・ニューヨークと言えば、デリ。その場で食べる人も多い。オフィスは食べる場所ではない。(ならミニストップならいいのか?)
am/pmの冷凍弁当は流通の革命と言われたのに、結局劇的な成功には至っていない。冷凍食品に対するアレルギーか、持って帰るには熱すぎるのか?
・日本人は、少しずついろいろな種類を食べられるのを求め、デリより弁当がいいのかな?
・それにしても日本のコンビニのPOS+流通は凄い、のである。