放送の未来は…ほら師匠の言った通りだ

アメリカのテレビ番組(主にドラマやリアリティショウ)がオンエア後、3時間くらいで無法者の手によってアップロードされています。これがあっという間にP2P交換ソフトウェアで広まります。DivXXviDといった高画質圧縮を用いて1時間の番組がだいたい400MBくらいになっています。元々HD放送からの録画らしく、うちの場合、地元のCATVより高画質なくらいです。CMはカットされていますが、ステーションIDが入っているため、どこの放送局を録画したものかは調べればわかるでしょう。
驚くべきは、これをダウンロードし、さらに日本語字幕をつけて、(Windows Media Playerには字幕をつけて再生する機能のプラグインがある。)Twenty-Fourの最新シーズンを楽しんでいる、日本のファンがいることです。字幕は1日くらいで出来上がるようです。そんなに早く字幕が出来上がるのは、クローズドキャプション英語字幕のデータも流失しているからのようです。
それでも次の展開が早く知りたくて、Twenty-Fourは月曜日の21時から見たい。スポーツやニュース、情報番組は決して出回らない。日本でも似たようなものでしょうか?

ここから得られる教訓は、
・生で見たい番組(=時間差視聴しても価値のない番組)の枠内での価値が相対的に高まる。
・デジタルでRMPがあってもアナログでキャプチャーされては意味がない。流出を特定する手段が必要となる。あるいは、
・作り物は放送後、安価にCM付きでオンラインで売る仕組みを作る。見る人は鍵を解くために支払いが必要とする。鍵を解かれた不法コピーも流通するでしょうが、多くの人は便利な方法を選ぶ。著作権クリアが大変そうですが。AppleiTunes Music Storeはそれで成功している。ただし重要なのは、一曲$1はほとんど赤字という話で、Appleの収入は楽曲販売ではなく、iPod販売であるという点。

ということでしょうか。