ハワイで思う不謹慎な話

えひめ丸のニュースを聞いて最初に思ったことは、宇和島水産高校が船員訓練でハワイ? いいなあ、それ。今日、その碑を訪れた。
アリゾナ記念館で雄弁な日本人ガイド。ああ僕らは本当に自虐が好きだ。なぜお客さんに攻めの口調? これも海外に住む日本人の一例か。でも多分FDRが知っていたのに奇襲させたって話はアメリカ人は知らない。知っていてもConspiration Policyの一つに過ぎないよね。悪いのは国民じゃありません、政治家です。とは考えられた、丸く収まるオチだ。お見事。
つくづく思った。9・11のWTC以前、この国の国土が攻撃を受けた場所はここ真珠湾しかないんだと。
でも穏やかなオーディオツアーのポイントはずれてる。日本人はつまり、戦争はいかんよねと想い新たにするんだと思うんだけど、この国は戦争ずっとやってる。そういう反省じゃない。やられたら、みんなでがんばろうねってことだと思うのね。パパ・ブッシュはここで演説したそうだ。「日本に恨みなどない。民主主義のパートナーに育ってよかったね。」ま、当然、湾岸戦争の肯定だよね。
11時に行ったら3時間待ち。船で記念館に渡るのはあきらめた。オーディオツアーと展示品。
ポリネシア文化センターは楽しい。沖縄の玉泉洞王国村を彷彿とさせる。7つの島国が趣向を凝らした展示/パフォーマンスで差異を競い合っているはずの文化は本当によく似ていて、区別がつかない。だからなぜ、ハワイはアメリカ、タヒチはフランス、フィジーは元英領、マオリニュージーランドなのか、当然の疑問がわく。列強の世界分割ってやつですね。
真珠湾は、つい最近、軍事要衝として、アメリカがカメハメハ大王から購入したのだそうだ。ハワイの不動産の特殊性は、私有地が6%しかないというところにある。海沿いは1%。10%が軍、40%が政府、40%がカメハメハ大王の子孫の持ち物だそうです。みんな踊って暮らしていたのに、突然武器持ってハワイ統一なんて、ひどい王様だよね。沖縄の人が歌って踊れるのは、中国と朝鮮と日本にはさまれた、弱小の琉球王国として、接待文化が花開いたからだ。ここポリネシア人はどうなのだろう。