殺人事件をつくろう

秋田の児童殺人事件で、容疑者が自供した途端に、その前の事件も怪しいと言い出し、検証を始めたマスコミ。事故ではあり得ないと目を細める(意味が違うか)元刑事やら心理学者やら。だいたい近所の人のコメントもひどい。まさに村八分だ。もともとそんなに気色悪がられていたんなら、実は警察ぐるみ村人たちの結束した嫌がらせ犯行なんじゃないのか?
というわけで、容疑者の意図通り、事故ではなく事件でないかと再認識される。この世論で警察が再捜査を始めたらホントに、殺人事件って作れるんだなー、と思う。
弁護士の会見作戦にも驚いたが、この手のひらを返したような「怪しくて面白きゃー何でもいいっ」ていうワイドショーにも、久々に辟易としている。人を殺すような人は世の中にそんなにいない。怪しいやつが一人いたら、みんなそいつのせいだー!っていう単純さが僕らはそんなに好きなのだ。僕らの自己衛生本能かなぁ。容疑者の異常性を強調することで、自分たちが正常であることに安心できる、という作用があるのかな。特に「きょう発プラス!」かなぁ。一方的過ぎる。TBS系列は秋田で放送してなくて何よりだ。
ツインピークス好きな私は思う。街の人みんなちょっとずつおかしくて怪しいっていう状態。あれ普通だろ。