オレが分かればみんな分かる自信

人に何かを説明するという生業です。ワタクシ一応。

上手なプレゼンは、うまい文章は、相手の理解が進んでいくシミュレーションができてる。ストーリーテリングって言うのかな。これ、難しいな、ってずっと思ってた。

ナイーブな理系学生って、専門用語で塗り固めた塔に籠もって、果てしなく内輪受けを磨いていくわけで、学会でもおまえらわかんねえだろ、ってプレゼンが偉いわけで、だって人がすでに知ってたり気づいてたりする内容だったら存在価値がないわけだものね。いかに自分が他人よりよく知っているかを競う態勢なわけです。

ま、これはでも、自信のない研究者の防御に過ぎないけどね。立派な研究者はプレゼンもうまいわけです。自分の研究している意義とかが、おばちゃんにも子供にも相手にあわせてすらすら説明できるはず。

で、僕はこれ、全然自信ない。

相手のシミュレーションが全くできていない。世の中の方々と離れすぎている気がする。
興味の方向も一般社会と合っている気がせず、正論を言ってくる制作者に「そうかな?おれはこう思うけど。」が的外れすぎる気がしていえない。

まあでも練習あるのみなんでしょうね。

先日、とある制作者と飲んだとき、

いつも突飛なことを言っているやつが、やはり、自分の突飛さ、世間との距離を認識して、突飛だから仕事ができるのだと思ったし、

もう一人が「俺が分かればみんな分かる、それが俺の強みだと思う。」と言い切れる自信を持っているのはうらやましい

と思った。