ソーシャル・ネットワーク

ランチで@juntomba さんと、映画談義ができて嬉しかった。
Facebookってつい最近の話だよね、と、改めて確認。
何かの黎明期の話ではない。
技術もインフラもビジネスもソーシャル・ネットワークも何もオリジナルなものはない。

2003年とかでしょう? そりゃ学内に無線LANとか、ありました、ありました。インフラは大体今と同じようなもんだし、インターネットビジネスでぼろもうけってのもみんなが狙っていたこと。SNSだってすでにいっぱいあったと思う。じゃあ何が違ったか。

ラジオNIKKEIの岸田恵美子さん(ちなみにラジオで聞く声から想像した容姿が実際と異なることは多いが、この人はあまりにも声からイメージしたとおりの容姿でびっくりした。)の感想に納得。「アメリカって階層社会なんだな、と。Facebookって平等な社会を目指して生まれたかのと思ったら、ぜんぜん違う。上流とお友達になるというプリビレッジ。」 そこを目指したから流行ったのかも。

それでも、映画を見ていたら、つい主人公を応援していた。オタクでイケてないけど、プログラミング能力で勝てる世界があった痛快。でも終わって冷静に考えてみればマーク・ザッカーバーグはアイディアをパクった100%悪いやつなわけだ。

大根仁さんのブログ「100%自分が悪いのに、酷いことして酷いこと言ってんのに彼女にフラれた怒りのパワーでフェイスブックを開発するマーク・ザッカーバーグ。」 まあ100%悪いと言っているポイントは違いますけど。

あと、僕が感じたのは、急ごしらえの危うさ。昨今Facebookでつぎつぎと問題になっている個人情報の管理、ウィルスまがいのアプリについて、映画ではあまり描かれてはいなかったけれど、そもそもこんなに急成長している若者たちの会社が、しっかりとしたポリシーを持ってやっているわけがないだろう。と思えた。
Newsweek_JAPAN: 私がフェースブックをやめた理由

mh氏のブログにある「遠慮なく早口で喋る東海岸の人」は僕の大好きな脚本家アーロン・ソーキンによれば、大量の脚本を時間に収めるために編み出された、というが、それはインタビュー用の面白い話でしょうか。
「音楽作る感覚で言葉ぶつける」 映画「ソーシャル・ネットワーク」 脚本家 アーロン・ソーキンさんインタビュー - MSN産経ニュース

トレント・レズナー電動歯ブラシがどこかに当たっている音がずっと響き続ける音楽も素敵だった。最後のBeatlesはべたべたやな、と思いました。