「友達」とは何か

mixiではマイミク、Twitterではフォローという新しいネット上の関係。この新語をどう定義するかはユーザー次第だ。親密な人たちだけと付き合うこともできるし、片っ端からフォローしまくることもできる。一方、Facebookは友達(friend)というわけで、これはすでに様々な人の中にある定義と抵触する可能性がある。では、Facebookにおける「友達」とは何なのか。

Facebookヘルプ「ニュースフィードにはFacebookがあなたに合うと判断する記事のみが含まれます。」

Facebookの使い方〜ウォールとニュースフィード: 渡世記憶×TOYOKIOKU ONLINE
http://toyokioku.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/facebook-d407.html
「ハイライトとは、あるアルゴリズムに応じて表示されている記事です。例えば、イイネやコメントが多いものや、これまで親密に交流している友達やファンページが優先的であったり、その中でも時間が新しいものの優先順位が高かったり、細かいとこではプロフィール情報なども影響していると言われています。とりあえず自分へのオススメが表示されていると考えれるでしょう。
最新情報とは、全ての記事を見ることができます。ただし、コンテンツの種類ごと「近況」「動画」「写真」「イベント」「アプリ」などなどで、フィルタリングできるため、情報収集をするのに向いています。」

Twitterのタイムラインはフォローした人々の呟きが全て表示されて埋まっていくが、Facebookは選別される。Facebookによって。漫然とニュースフィードのハイライトを見ている人は、Facebookによって選別された情報を見ることになる。つまり「友達」の定義はFacebookが決めているのである。そしてそのアルゴリズムは試行錯誤を繰り返しているのではないかと想像する。

Facebookでちょっとツッコミを入れようと「いいね!」したければ「友達」にならなければならない。それが「友達」のボトムライン。そして友達の中の重要度はFacebookが選別し、ハイライトに表示する。友達のレベル分けを自分ではしない。Facebookに任せるのだ。瞬縁社会の縁はFacebookが決めるのである。これこそ世界単一の価値観、グローバリゼーションか。