カメジローと香港

TBSドキュメンタリー映画祭というのがあり、とても興味があったのに、昨年は結局何も見なかったので、AmazonParaviで見られないか探してみた。

まずは「“死刑囚”に会い続ける男」というのをみた。死刑囚に取材し続けるって大変でしょうけど、いいものを見せていただきました。森達也の「死刑」を呼んで、僕も死刑なんて反対。まずは執行停止から。反省して後悔している死刑囚の様子を見ると、死刑なんてなければいいのに、と思う。でも相模原障害者施設の人とか座間9人殺害の人みたいに、ぶっ飛んでる人の様子を聞くと、複雑な気持ちになる。この人とは同じ世の中に住めないよね。でもまあ死刑じゃなくて、終身刑でいいのかなぁ。

さて次。沖縄の瀬長亀次郎という人のドキュメンタリー映画が2本ある。「米軍が最も恐れた男/その名はカメジロー」と「米軍が最も恐れた男/カメジロー/不屈の生涯」なんで二つあるかはよくわからない。タイトルからして上下巻と言うわけでもなさそう。(この人は真藤順丈「宝島」にも出てくる。「宝島」はおもしろかったなぁ。)1本目に出てきたアメリカ人は、カメジローを邪魔したことを後悔してる。でも2本目に出てきたアメリカ人は、私がやったことは正しい。と、かなり時間が経ってからの取材にもそう答えている。

最近、香港の選挙に民主派が立候補できなくて、投票率が低かったなんて言っていた。中国の弾圧はひどいよね、とアメリカは言うわけだ。でも沖縄でやってたことと一緒だよね。価値観が変わったのではなく、結局、その時そのときのパワーゲームでしかないわけだ。

ウイグルのことで中国を責めるのは、ウイグルの人たちがかわいそうだからというだけじゃなくて、中国にイチャモンをつける道具として都合がいいってことも大きいよね。

ウクライナプーチンが強くなっちゃ困るから、ちゃんと守る。

北朝鮮はあまりにも困ったちゃんで、中国からも見放されがちだから、アメリカは興味がないのかもね。