エイリ君に誘われてサンディエゴ・ラホヤのトーレイ・パインズで行われたビュイック・インビテーショナルと言うPGAツアーを観戦に行きました。ゴルフの試合を見るのは初めてです。
一緒に行ったのはUSCの一年制MBAコースIBEARの6人。フミ（江連。CITI）、タカ（三井住友？）、ニーナ、ジョー、コージ（野尻）。日本人離れしている名前もあるが、IBEARではファースト・ネームで呼び合う習慣があるらしく、部外者にはちょっと気恥ずかしい。今期は日本人が13人もいるそうだ。
セキュリティは甘かった。カメラ、携帯、イス、武器禁止。食べ物は透明な容れ物。飲みかけの飲み物はだめ。という話だったが、運の悪い人だけが捕まる感じだ。
ゲートをくぐるといきなり谷口がやってきた。その後、マルちゃんも。先週3位だったが今週は調子悪い。それにしても思ったより痩せていて背が低くて真っ黒。しばらく見た後、観戦「戦略」をたてる。さすがMBA学生、日常語彙が違う。冗談ではあるわけだが。そして誰かが疑問を呈すると矢のような返答。答えを知らなくても、必ず表現する。会話のペースは非常に速く、一緒にいて楽しい。「ここだったらビールをいくらで売るか」と話を差し向けてみたが、あまり乗ってはくれなかった。でも質問の定義がどのくらいの大きさのビールを指すのかということにこだわった。この性格は悪く言えば「一言多い、知ったかぶり。負けず嫌い。」である。優れたビジネスマンは人格者とは限らないのである。以前アテネで大山さんと話したが、優れたジャーナリストもいい性格とは限らない。誰からも気分よく話を引き出して、平気で裏切れる二重人格。時には嫌らしい質問をしないと聞き出せない。目指すはいいジャーナリストであり、人格者ではないのだ。まああたしゃあジャーナリストではありませんが。
とまれゴルフ場は広い。誰の何を見たいか考えなければならない。しかし昨日は霧の影響で全ラウンド行われておらず、3日目と4日目の選手が入り乱れていて、わけが分からない。とりあえず一番ホールで、これからスタートするタイガー・ウッズを見てみることにした。バスで移動。他の選手と比べて桁外れに多いギャラリーを連れている。一打一打に一喜一憂する。タイガーも大変だわな。6番まで追いかけたところで、少々疲れたのビールを買う。タイガーは行ってしまい、一組目のビジェイ・シンが現れたがここで霧でディレイ。ビジェイ・シンはシルエットがかっこ良かった。霧は突然やってくる。それも相当濃い。プレーが中断。提供はThe Weather Channel。ここで滞在型観戦に切り替えようと18番のティーグラウンドに陣取る野尻さんに合流することにした。
ティーグラウンドでは、みんなフォームだのグリップだの球筋だのという話で盛り上がる。そういえば僕は自分の打ったタマもよく見失う。能力で見えるものが違ってくるのである。世界は誰にとっても同じではない。というより、それぞれの世界は必ず異なる。
試合は結局タイガーの逆転優勝。奥さんがカメラを隠しながら必死で撮った写真がこれ一枚。
韓国人は年齢を二種類使い分けています。アメリカでは当然満年齢での生活をしているわけですが、韓国では正式書類にも韓国式の年齢が記載されています。数え歳で正月にみんな齢を重ねる。さらに生まれた歳は1歳と数える。こないだまでの競馬馬の歳の数え方と同じですね。競馬馬の場合は生まれた歳を当歳と言いましたが、最近は国際ルールに合わせたのか、生まれた歳は0歳扱いです。3歳が4歳のことで…まだ慣れません。さらに韓国では誕生日は旧暦で表記することが多いそうです。生活は太陽暦な訳ですが。韓流ドラマファンは贔屓の俳優の誕生日を間違えないように。そういえば、韓国人に徴兵が何歳からか尋ねると、はっきり答えられないのは、こんな複雑な事情があるからなんでしょう。
先週のアダルトスクールで各国の誕生日の風習を話し合いました。ラテンアメリカ各国は、ピニャータというお菓子の入った紙の人形を割るらしい。ブラジルにその風習がないのはスペインとポルトガルの違いでしょうか。日本の誕生日の風習ってアメリカと変わりませんよね。歌まで同じ。韓国もそうらしいです。ベトナムの女の子はフランス領だったからフランス風なのよと言っていました。ケーキにローソクを立てて歌を歌うそうです。フランス風なんですかね、それ？ 中国・台湾は誕生日に長寿のシンボル、そばを食う。年越しそばみたいです。とにかく欧米に合わせて太陽暦と満年齢制を導入した結果、伝統というか風習が混乱しちゃったんでしょうね。アジアに誕生日を祝う独自風習がないのはそういう理由だと推測します。日本は旧暦も数え年もほとんど捨ててしまいました。明治に入ってそういうものは徹底的に壊したらしいですから。厄年とか七五三くらいですよね、数え歳を考えるのは。還暦は満年齢化しているでしょう？
