タゴール・ソングズ

インド、バングラディシュの人たちが、100年前の詩人の歌をとても大事にしていること。本当に街の中の人にインタビューしてみると、いろいろな歌を歌い始めるので、本当に浸透しているんだな、とおもった。ちょっと退屈なところもあるけどね。

バングラディシュってベンガルってことなの?

佐々木さんはこれがデビュー作。大学でベンガル語を学んで、タゴールに触れ、どうやったら取材して映画にできるか、ワークショップなどに参加したそう。熱意だけで作ったという割には、語り口はとてもおっとりした感じ・・・。予定もなく飛び込んで取材して作ったなんてすごいね。大学生の娘さんも生家に行ったら休館で途方に暮れていたところで鉢合わせただけなんだとか。タゴール・ソングズの先生やってる疲れたおっさんの行く末が心配。せっかく逸材を見つけたのだから、もう少し、元気を見せてほしかったが、だんだん暗くなってったな・・・。

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ルンバ・キングズ

これはなかなか素晴らしい映画だった!

ルンバ・コンゴレーズ コンゴ風ルンバ

キンシャサ←レオポルドビル

コンゴの人々がルンバをとても誇りに思って、大事にしていること。

ギターとベースとパーカッションだけで、結構ライトな感じなんだけど、踊りが止まらなくなっちゃうんだね。ドクトール・ニコ、フランコ、かっこよかったなぁ。

コンゴ独立の交渉団に同行した話が最高ですね。政治家を勇気づけるんだってさ。で、現地で作った歌が国家になっちゃったっていう。

国の独立は民族の誇りで、それは自分たちの文化、音楽に自信を持つということでもある、アメリカの黒人も同じ。と思いました。

映画の後のトークは、ピーターさんと共に、ロス・バルバドスというお店の上川さんという方が出てきて、コンゴ訪問のエピソードを語られた。ジャマイカではなく、まだ注目されていないコンゴをなんとなく選んだ話。パキスタンエアーでナイロビ経由で行ってビザが安かった話、バンドの演奏旅行についていって帰りの飛行機を逃した話、最近でも街の中はルンバに溢れているという話、レコード屋がいっぱいある話、リンガラ語は東部の言語であり、歌でしか知らない人がいる話。どれもとても面白かった。

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真夏の夜のジャズ4K

きょうは1日で5本見たが、最初と最後が楽しそうに音楽をしている人たちでよかった。

ニューポート・ジャズ・フェスティバルはロードアイランドで行われていたのですね。夏のフェスティバルを楽しむアメリカ人たちが一番印象に残った。子どもも若者もジャズやチャック・ベリーのロック、ゴスペルを楽しんでいる。どれも単にポピュラーな音楽であり、ジャンル・ミュージックではないということですね。

タバコの煙がすごい。

アメリカズ・カップも描かれているということだが、船がケッチリグだったような。

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私が殺したリー・モーガン I Called him Morgan

ディジー・ガレスピーのバンドで頭角を現し、ウェイン・ショーターアート・ブレーキーのバンドにいたリー・モーガンハービー・ハンコックもチラリと出ていた。ヘロイン中毒のどん底から救ってくれたヘレン。浮気して撃たれ死亡。ひどいやつなのはリー・モーガンの方なのね、とよくわかる話。転がり込んできた日、撃たれた日、コートなしでは寒い、という伏線。その人間として最低なこととは無関係な素晴らしくかっこいい演奏の映像の数々。そして童顔。政治と無関係な生き方もできたようだ。

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ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームズ・ブラウン Mr. Dynamite - The Rise of James Brown

パワフルな人。見た通りでした。

2小節を5分やる違和感、バンドメンバーも感じていたのね。

初期メンバーからだいぶ嫌われていたのがよくわかる。

ミリアム・マケバについても思ったが、この時代、政治と距離を置いて生きることができなかったのだなぁ。まさかニクソン応援しちゃうとはね。

キング牧師暗殺の日、ボストンでのコンサートを敢行して、舞台に上がってくる観客と力ずくで静止する警官をなだめたのは、すごいね。

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ママ アフリカ ミリアム・マケバ Mama Africa

抜群の音楽の才能でアメリカへ、そして母国への帰国を禁じられる。母の葬式にも会えない。

アフリカの独立初期の大統領をみんな虜にしたという話は痛快。あの大陸を車でツアーって大変だよね。

トークリー・カーマイケルと結婚してしまったのも話をややこしくする。

この時代、トップスターは政治とは距離をとって生きられなかったのかな。

ギニアで生活していたのも興味深い。

南アフリカアメリカの違いは、南アフリカは認めているので戦う相手が分かりやすいことだ、というのが印象的。

マンデラ政権で念願の帰国。帰国後、活動家としての注目度が下がったことに不満。イタリアの舞台終了直後に倒れる。2つの海が出会う場所に散骨、とはケープタウンのことなのかな。

ミカ・カウリスマキのことをよく知らないのですが、タイトルに先に名乗るほど有名な方なんですね。

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