401k

個人を投資の世界に引き込もうというアメリカの陰謀である。なんだかややこしいことを個人まで考えろというのか。いままで面白いと思っても観客のつもりだった経済ニュースに、とうとう例外なく巻き込まれるのである。

まあしかし会社の財務部が投資するより個人が投資した方が、連られて、より市場に資金が集まるということなのか。確定給付の呪縛から解き放たれた企業力を高めることにもなるのだろう。

モノを作って売れればいいではないかという声は儚く消える。

第一弾の説明会では、我が社の労政部は選択肢を提供していたが、第二弾の説明会では、401kにした場合の投資信託初心者口座だそうだ。401kは選択の一つであるが、ほとんどの選択肢が「税制優遇」の前に消える。定期預金より、投資信託の方が、ポートフォリオ見直しの際にも有利。すべてがリスクを受け止めるための心の準備である。

これほど金利が低いのに投資が浸透しなかった層は確かにある。堅実で愚直な日本人像な気がする。好きでも嫌いでもない。