YouTube対策

YouTube対策強化週間で、既存メディアがこぞって削除依頼。Yahoo!も入っているところが面白い。それはただの同業の足を引っ張りたいだけ・・・?

ところがこれが人気がない。旧体制が既得権益守りやがって的な批判の論調に、これはギャラ対策なのだっていう視点はないんですよね。ギャラは黙っていても高騰するわけで、テレビ局はがんばってカルテルを組んで安くおさえてるんですよね。インターネットに全く露出しないタレント事務所もあるわけで、テレビに出演することがインターネットに即つながるってことは相当高額を支払わないと許さないんでしょうね。しかしこれ、どこかでなんとかしなきゃいかんのですかね。

だってたしかにYouTube便利だ。違法に放送を録画してアップしたものといっても、放送局に残っていない映像はむしろ貴重ですよ。

そりゃドラマや映画が一本丸々載っちゃうのはまずいんでしょうねぇ。時間さえ短けりゃ良いのかっていうと、CMは15秒で一本ですからね。

よく「画像は粗いんだから」って言いますけど、だったら僕が「YouTubeより高画質!」っていうサイト始めますよ。いつかGoogleに16.5億ドルよりは高く買ってもらえるかな。画像の粗さをルール化できれば良いんですけどね。

やはりロングテール的に微々たる広告収入を大量に得て、さらにヘビーユーザーからは料金を徴収し、その中から各著作権者に包括的な著作料を支払う。映像技術の歴史が浅いことを考慮し、昔の映像は貴重だと言う観点から、今よりもう少し、古いものをフリーに許すようにする。ってところで折り合えた方が便利でいいよね。

一方、著作権者は、映像を作っただけでは、その儲けは得られないのだと認識するのだな。それをデジタイズし、キーワードを与え、チャプタ分けした、つまりメタデータを与えることも、大事な生産作業の一部なのだ。ここを怠ると、偉大な「便利の神」のため、誰かがそれをやってくれている。違法だが。

必要なデータを与え、視聴率、興行収入やDVDの売り上げに影響が出ないくらいに画像を粗くして、時期をずらし、無料で検索できるようにして、Google VideoYahoo!動画に提供する。これが結果的に違法アップロード対策ってことになりますか。違法対策するには、違法なものより便利になるしかないのだ。

要はその動機を誰が持っているか、誰が最初に悲鳴を上げるか、ってことになります。いずれYouTubeにはジャニーズの画像があふれ、ジャニーズのそのポリシーは形骸化していくでしょうが、YouTubeくらい粗ければまだ許されそうですね。そもそも日本のジャニーズファンは台湾、韓国などアジアの方のサイトを見に行っていたようですが。

音楽の場合、ナップスターなどのファイル交換に深刻に困った業界が、iTMSに$0.99/曲という格安での提供を余儀なくされたわけです。さて映像は。