津波の単位

気象庁主催津波防災シンポジウムに行った。津波注意報が2日間、連続で出されていた。なんてタイミングだろうと思っていた。実は翌日、もっとすごいのが来る。
専門家の方々は口々に、津波警報の発表をいかに避難に結びつけるのかが困難。と語った。また、津波と普通の波の違いがなかなか伝わらないという嘆きも聞かれた。VTRに映った漁師は8mの波を経験したことある、と語った。津波は川のようなものだ。たった50cmでも立っていることは難しい。しかしインドネシアでもチリでもあまり映像はぴんと来なかったのだ。今回撮影されたたくさんの映像は、後世の人々に津波の恐ろしさを伝えるに十分だろう。
単位が、波の高さと同じメートルであることが、状況を困難にしている。同じ単位を使いたくないところだ。そもそも同じ高さでも水量というか周期によって津波のパワーは異なるのではないか。なのに到達時刻と高さの予測だけに血道を上げるのは意味があるか。であるならば、メートルではない別の単位を作ってはどうか。
講演者の中には、石巻市の役所の方もいた。あの日、日帰りでお戻りになっていれば、被災されたのだろうか。